〜弘前の子〜

________

 「春は桜の弘前城 夏は緑のお岩木山 秋は十和田で紅葉狩り 冬は大鰐湯の香り」津軽五大民謡のひとつ、『津軽あいや節』の歌詞です。

 津軽・弘前は、一年を通して楽しめる地域行事が続きます。 その中で子供たちは実にすくすくとのびのび育ちます。

 都会の高層マンションの一室で、夏休みもテレビゲームに熱中している子供の姿は容易に想像できる時代。 しかし弘前の子は、生まれてからラッキーなことに 「ねぷた」がありました。

 弘前ねぷたは単なる祭りではなく、学校では学べないことを学ぶことができます。「伝統芸能」 「近所との親睦」 「交通ルール」 「一生涯の友」 「目上の人とのつきあい」などです。 たとえねぷたから離れても、いつかそれは役にたつはずです。

 全て大人の真似になってしまうことから、社会的ルールとマナーを学校以外で学びます。他の団体(町内)のねぷたには拍手を送る。 通学中の交差点で道を譲ってみると、小学生から高校生までの子がドライバーに笑顔で会釈する、そんな子が弘前には多いです。

 赤ちゃんはお母さんの背中で眠りながら・・・。

 小さな子供も ヤンキー も一緒に「ヤーヤドー!」。 それが弘前のねぷたっ子です。

________

ねぷたは夏以外もねぷた
都会にはない風景
現代社会の病(やまい)