弘前ねぷたについて 〜ねぷたは夏以外もねぷた〜

弘前の子   都会にはない風景   現代社会の病(やまい)


 最近の弘前ねぷたは、鉄筋を溶接して組まれている鉄骨の骨組みのねぷたが主流です。 かつて昔の弘前ねぷたは、当然木製であり、今はハリガネが使用される「組ねぷた」(=人形ねぷた)も、昔は 竹ひご に たこ糸 を結んで製作されていました。

 昔は7日目に川に流した「ねぷた」。 夏が終わるとねぷたの跡形もない弘前の街。 現在では、弘前市内のあちらこちらに、丸裸のねぷたの骨組みが散見されます。 かつて木製であった弘前ねぷたの骨組みは、冬の降雪や風雨にも耐えられる素材に変わったのです。

 「弘前のねぷたはいいですね。」 夏の観光客が口々に言います。 でも夏以外に丸裸の骨組みを見たら「いいですね」とは言わないでしょう。 夏以外もねぷたの違う姿が見える新しいスタイルの骨組みに変わりました。

 ねぷたに携わっている人たちは、祭りの期間中だけ見せるのではなく、一年を通じてねぷたに配慮したいものです。 大切なクルマを1年中屋外に放置することはしません。せめてシートをかけ、風雨や雪から守ってあげたいものです。

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